ろ過装置の管理を任せている業者から毎年高額な請求が届く……でも「専門業者じゃないと対応できない設備だから仕方ない」と思ってあきらめていませんか?実は、ちょっとした発想の転換で、メンテナンスコストを大幅に見直せるケースがあります。
ろ過装置のメンテナンスは「メーカー一択」と思われがちな理由
ろ過装置は水道や飲料水に直結する重要なインフラです。そのため、「触れるのは専門業者だけ」「メーカー以外には頼めない」という意識が施設管理者の間でも根強くあります。
エレベーターと同じ構図――重要インフラは高額になりやすい
エレベーターのメンテナンスを思い浮かべてください。メーカー系の保守会社に任せると費用は高くなりがちですが、独立系の保守会社でも法定点検をきちんとこなし、日常的なメンテナンスも問題なく対応しているケースは珍しくありません。
ろ過装置も同じ構図です。「重要インフラだから」という理由で高額なメンテナンス費用を請求されやすい設備ですが、すべての作業をメーカーに委ねなければならないわけではありません。設備の中身を正しく理解すれば、賢いコスト配分が見えてきます。
ろ過装置を「ハード」と「ソフト」に分けて考える
ろ過装置のメンテナンスを整理するうえで、まず「ハード」と「ソフト」に分けて考えることをおすすめしています。
ハード部分は地元業者でも十分に対応できる
ハードとは、目に見える機械・電気系の部品のことです。具体的には以下のようなものが該当します。
- 電動弁(自動バルブ)の交換・調整
- ポンプの修理・交換
- 配管・継手の補修
- 圧力計・流量計などの計器類
こうした部品の交換や修理は、設備系の技術力がある地元業者であれば十分に対応できます。メーカーの特殊な資格が必要な作業はほとんどなく、「ろ過装置だから特別」ということはないのです。実際、私たちも他社が導入した装置のハード部分のトラブル対応を依頼されることがあります。
ソフト部分は「壊れにくい」のが現実
ソフトとは、制御盤の中のシーケンス(プログラム)や、タイマー設定・逆洗のシーケンス制御など、目に見えない制御系の部分を指します。
ここはメーカーの独自設計が色濃く出る部分ではあります。ただ、実際の現場感覚としては、ソフト部分が原因で不具合が発生するケースは非常にまれです。一度稼働すれば安定しており、故障するとすれば電源系やハード側がほとんど。「ソフトが壊れたからメーカーを呼ぶ」という状況は、長年この仕事をしていてもそれほど多くは経験していません。
おすすめの使い分け方
重要インフラだからこそ、点検をゼロにするのはNGです。ただ、すべてをメーカーに任せる必要もありません。現場でおすすめしているのは次のような分担モデルです。
年1回のメーカー点検+日常は地元業者という分担
| 役割 | 頻度 | 担当 |
|---|---|---|
| 総合点検(ソフト含む) | 年1回 | メーカーまたはメーカー認定業者 |
| ハード系の定期点検・修理 | 随時・必要に応じて | 地元の技術力ある業者 |
| 緊急対応 | 発生時 | 地元業者(レスポンス重視) |
年に一度はメーカーや認定業者に総合点検を依頼し、ソフト面の確認もしてもらう。それ以外の日常的なメンテナンスや突発的なトラブル対応は、技術力のある地元業者に任せる。これだけでコストを大きく圧縮できる施設は少なくありません。
まとめ
- ろ過装置のメンテナンスは、エレベーター同様「重要インフラ」として高額請求になりやすい
- 設備を「ハード(機械・電気)」と「ソフト(制御・プログラム)」に分けて考えると対策が立てやすい
- ハード部分は技術力のある地元業者で十分対応できるケースが多い
- ソフト部分の故障は実際にはほとんど起きない
- 年1回のメーカー点検+日常は地元業者という分担モデルがコスト面でも合理的
「うちの設備はどうなんだろう?」と気になった方は、ぜひ一度ご相談ください。現状のメンテナンス体制を整理するだけでも、見えていなかったコスト削減の余地が見つかることがあります。
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